【簡易版・同人誌の作り方実録編 第5回「小説本の作り方!」 – 如星的茶葉暮らし別館】
如星的茶葉暮らし別館というブログサイトにて、5回+αにわたって連載された記事の第5回。具体的な原稿づくりについて詳細に解説されています。「小説本のレイアウト」という画像では、ノド、小口、断ち切り、といった用語の解説だけでなく、読むときに指がかかる場所や、余白をどのように取るのがいいかなど注釈がついていて、非常にわかりやすい。
余白を減らせば、入る文字数が増える。文字数が増えれば、同一文字数当たりのページ数が減らせる。当たり前の話だが、しかし印刷代を常に考える同人誌では重要な要素である。
一方で、余白を削りすぎると如何にも素人臭い、ビンボ臭い紙面に見えるのも事実。ぱっと見で素人臭い小説本はそれだけで手に取ってもらえなくなる危険性をはらむため、節約術が仇になる可能性があるのだ。
特にこだわりが無いなら、天を狭くし、地を広く取るのが如星のお勧め。
実際に本を手に持って見てみれば分かるけど、地側=手前側ってのは純粋に読みにくい。下目使いで、時にアゴまで引く視線移動が行数回分発生するわけで。商業本でもせいぜい等幅な本が多いけど、是非一度作ってみて欲しい。
本が厚いほどノドアキは広く、薄ければ削れる(分かるよね)。これはもう似たような厚さの商業本をお手本にして、実際開いて見たり測ってみたりするのが一番だ。特に、左手側に注目しよう──大抵の人は本の左側を「丸めて」開くので、ノドが右側以上にカーブの下に隠れて見えなくなるのだ。
なお、字間はデフォルトから弄らないこと。フォントが想定している一番読みやすい字間を崩すなかれ。
などなど、非常に具体的で、説得力のあるアドバイスが並んでいます。本を作るのが初めての人は、まずこちらの設定を真似してみると良さそう。
なお、筆者さんはInDesignというプロ御用達のソフトを使用しているようですが、ここに書かれていることのほとんどはWordなどのワープロソフトで実現可能です。
同じシリーズの1~4回では印刷所への発注や同人イベントなどの話が書かれており、こちらも参考になります。